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30万円ほど浮かして公務員試験に独学で受かる方法

ついこの間まで公務員試験真っ只中だったものです。独学、数的推理全捨てで公務員試験に挑み、無事 特別区、神奈川県庁、国家専門職試験に合格することができました。一見無謀かと思われるこの方法ですがしっかりとした戦略なのです。自らが被験体となり証明しました!これから公務員試験を目指す方、数学が苦手な方、予備校に通うお金がないけれども合格したい方の一助になることを願っております。


1、独学でも合格できる公務員試験


実際本当に独学で合格できるかは疑わしいと思います。実際自分もそうでした。周りはみんな予備校に通っているし本当に合格できるか不安でした...しかし、できてしまうんです...ある種類の参考書をひたすら何周もするだけで合格できてしまいます!


その名も「スーパー過去問ゼミ」!!!


私は実務教育出版の回し者でもなんでもありません(笑)


専門科目のスーパー過去問ゼミ(以下スー過去)をひたすら何周もするだけで合格点が取れてしまうんです。実際私が使った参考書は専門科目のスー過去一択です。


・なぜスー過去だけで合格点が取れてしまうのか


スーパー過去問ゼミはその何通り、公務員試験のあらゆる分野の過去問を網羅した参考書なのですがここに理由があります。


公務員試験はほぼ過去問から出題されます!


もしくは過去問を少しひねった問題が出題される程度なのです。同じような問題にアレンジが加わっただけなのです。ですのでテキストから概念をインプットし、過去問演習をするといった大学受験のような勉強スタイルは必要ないのです!!

過去問をひたすら回す!これが公務員試験に合格する最短ルートです。


・なぜ専門科目重視か


ここで教養の勉強は?と疑問にもたれた方も多いと思います。教養の勉強については後に詳しく書きますが、公務員試験は相対評価です。簿記の資格のように70点以上で合格のように絶対評価ではありません。優秀な人間を上から順に採用して行く方法なのです。つまり人より点数を取り高い偏差値を出せば合格できるのです。つまりやっている人とやっていない人で差がつきやすい科目を勉強する必要があるのです。そこで暗記科目は当然やっていない人とやっている人では差がつきますので勉強するべきです。例えば教養科目の現代文について考えてみますと正直勉強していなくても点数が取れる人がいますよね。もし現代文を勉強しなければ点が取れない人が勉強をして点が取れるようになっても元々勉強してないで点が取れる人に対して差をつけることができません。このような科目は私は対費用効果が悪いと考えました。そこで絶対に勉強しなければ点が取れない暗記科目つまり専門科目に力を入れ、受験生の間で差をつけるのが効果的だと考えました!

また専門科目は暗記要素が強いのでやった分だけ伸びます。(赤ボーダーライン)

勉強した分だけ得点が伸びるのは大きなメリットであり対費用効果が高いと言えます。

一方、教養科目である現代文などは暗記要素が少ないので勉強した分だけ得点が伸びるとは限りません。(しっかり勉強したら伸びる科目ではあります)人によっては得点を伸ばすのに時間がかかってしまう場合があると思うのです。そういったリスクが高い科目に時間を割くよりも確実に伸びる暗記要素が高い専門科目に時間をかける方が効果的であります。


数的推理は全捨てで大丈夫!



ここでこの本のメインとなる話ですが数的推理は捨ててください(赤ボーダーライン)。

私は数的推理を全捨てして公務員試験に合格しました!大手の予備校や有名な参考書でも「公務員試験の一番大事な科目は数的処理だ!」「一番時間をかけろ!」などと言われていますが私は疑問を感じていました。確かに教養試験のみの市役所や国立大学法人の試験等では出題数の多い数的処理に時間をかけて対策するのは必須でしょう。しかし、専門科目が課される試験区分では必ずしも数的処理を第一優先してやる必要はないと考えました。その理由を以下で述べていきます。


理由① 難化する可能性がある。


せっかく時間をかけて勉強したのに試験当日に超難化して問題が解けないという事があります。数的処理の性質上難しい問題を作りやすいのです。また友人間やネット掲示板での答え合わせ時も一番答えが割れるのが数的処理でした。私の受験時には数的処理の問題自体に不備があり全員に得点が付与されるという事態がありました。この事態からも数的処理の複雑さが垣間見えます。


理由② あまり差がつかない


公務員試験の母集団はほぼ文系です。数学に慣れしたしんだ受験生の方が少ないです。その中で無理をして数学的な勉強をするのですからその中で中々差がつきずらいのです。数的処理で受験生と差をつけられている人は元々数学に慣れしたしんだ人が多いです。文系の人間が慣れもしてない科目に時間を割くのはもったいないと考えました。自分は数的推理を全捨てしたため図形も確率も適当に番号をマークしました。しかし、しっかり勉強した友人と点数を比べたら私の方が得点できていました笑

友人曰くかなり難化したため全然得点できなかったとのことです。このように数的推理は対費用効果があまり良くない科目なのです。


以上の二つの理由から数的推理に時間をかけすぎるのは得策じゃないと考えます。5時間数的推理に時間をかけるなら5時間専門科目に時間を回した方が5時間分必ず得点は伸びます。断言します。


勘違いするな!捨てるのは数的推理であって数的処理全部ではない!


ここで大事なのは数的推理は捨てるべきと書きましたが数的処理全部は捨てないでください!数的処理の中の「判断推理」は絶対勉強してください。判断推理は数学的知識がなくても解けるなぞなぞゲームみたいなものです。文章をしっかり読み図を描き状況を分析すれば必ず解けます。文系の方でも取っ掛かりやすい科目ですので勉強してください。図形問題は捨てても大丈夫です。数学的センスが問われますので得点できるようになるまで時間がかかりコスパが悪いです。また「資料解釈」も必ず勉強して下さい!単なる算数の問題並みに簡単ですのでしっかり勉強すれば必ず満点を取れるようになります。ただここでも重要なのは「判断推理」と「資料解釈」は全捨てはやめた方がいいですが時間はかけすぎないで下さい。毎日30分から1時間をこの2科目に割くといった感じで良いと思います。暗記というより「解き方」頭にインプットするといった感じですので毎日少しづつでいいので慣れることが大事であると思います。


・専門科目重視の勉強法


まず科目についてですが優先的に勉強すべきなのは「マクロ経済学」「ミクロ経済学です。理由は主に2つあります。1つ目は併願先で使いやすいからです。国家一般職、国家総合職、特別区一類、国税専門官試験、地方上級試験等と使える試験が多いのです。公務員試験は持ち駒が最初から民間の就活に比べ少ないので多くの併願先で使えるということはかなりコストパフォーマンスが高いと考えました。2つ目は難易度がそこまで高くないということです。2018年度の試験は私の実感として法律科目がかなり難化したと感じました。過去問の焼き直しが少なくなりましたし、いままで見たことのない論点が出題されたり選びにくい科目だったと思います。その中で経済学はどの試験においても基本的な計算問題と用語からの出題が多く対応しやすかったです。法律科目より内容が少ないので必然的に同じような問題が出やすいのです。以上の理由から経済原論にしっかり時間を割き、勉強することをオススメします。具体的な勉強方法としましてはスー過去を中心に問題を解きながら知識をインプットしていき、わからない用語やスー過去の解説が足りない時はTACから出版されている「Vテキスト」で内容を理解するのが効果的です。ここで注意していただきたいのは一般の受験生はテキスト過去問の順で勉強するのですが正しくは過去問テキストの順で勉強することをオススメします。理由はテキストに乗っているコンテンツが全て試験で問われるとは限らないからです。まずは過去問で知識を吸収し、どのような範囲から問題が出題し、そこで過去問だけでは足りない部分をテキストの知識で補って行くといった事に使った方が効率的に学習を進めることができます。



法律科目についの勉強法


法律科目は「民法 物権総則」 民法 家族法 憲法」「行政法」「労働法」 「刑法」

「商法」ですが、優先順位をつけますと

1 民法

2 憲法

3行政法

4 労働法 刑法 (地方上級試験限定)

5 商法 (国税専門官のみ)


です。


なぜ民法が一位かと言いますと、民法を試験科目にする自治体が多く併願先で使いやすいのと、出題数が多いからです。特別区、国家一般職では10題も選べますし国税では8題出題されます。基本的な勉強法としてはスー過去で十分ですが民法に時間をかけすぎないようにして下さい。優先順位は高い科目ですが出題範囲が膨大ですので全範囲を網羅してしまうとかなり時間がかかってしまいます。ですので頻出の論点・分野だけを抑え、平均点以上を取るような気持ちで勉強して下さい。


次に憲法についてですがこれは満点を取る意識で勉強して下さい。憲法はお手頃科目です。範囲が狭いですし基本的に判例を抑えてしまえば全問正解が出来てしまいます。全問正解ができてしまうのは他の受験生も同じなので絶対に一点も落とさない意識で勉強して下さい。基本的にはスー過去から取り組み、問題をそのまま覚えてしまう感じで良いと思います。ポイントは統治(国会、内閣、裁判所)の分野では細かい出題が多いのでこまめに知識をチェックする必要があると思います。

ここもスー過去で十分です。


行政法

この科目も判例を抑え、過去問を暗記する事で安定した点数が取れます。行政訴訟法や不服審査についての分野がスー過去では分かりずらいと思いますのでVテキストなどの講義系参考書で逐一確認しましょう。分からないまま進めていくと泥沼にはまります。


労働法 刑法


地方上級(県庁や政令指定都市など)を受験される方は取り組んだ方がいい科目です。しかし、併願先で使える事が少ないので優先度は低めです。例年地方上級試験が併願先の中で一番最後の試験となりやすいので最後の12週間で一気に取り組むといった方法でも良いと思います。勉強方法はここでもスー過去一択です。判例や問題をそのまま覚えてしまうだけで得点に結びつきます。刑法は常識で解けてしまう問題もあるので難易度は低いです。


商法


国税専門官の試験で出題されますが2問しか出題されませんので捨てても良いと思います。一応取り組んでおきたい方はスー過去が商法はないのでTAC出版の「だから過去問でコクフク」をおすすめします。


以上法律科目の説明でしたが、法律科目は当日難化することが多かったです!逆に経済は当日簡単だと感じることが多かったので法律科目(特に民法)はある程度基礎を抑え、他の受験生と差がつかないレベルに落ち着けたら経済科目にがっつり時間をかけることをオススメします。


・学系科目の勉強方法!


社会学 政治学 行政学 経営学 財政学が主な科目となります。

社会学政治学行政学では力を入れて取り組んでいただきたいです。超簡単に点数が取れます!スー過去で問題を暗記するだけでほとんどの問題に正解できます。ここでもスー過去を中心に回し、Vテキストでスー過去に乗っていない論点や学者名を抑えれば満点が取れてしまいます。ただし!国家一般職では政治学 行政学は高難易度ですので選択科目から外すことをオススメします。(社会学は最近易化傾向)特別区国税、地方上級では是非とも得点源にしてもらいたい科目です。


財政学について


財政学も是非とも勉強していただきたい科目ですが試験ごとに特徴が違いますので解説していきます。


特別区

スー過去で学者名や論点を覚えていれば満点が取れます。「速攻の時事」で財政を読んでおけば時事も対応できます。


国税

時事問題の比率が高いのでスー過去で基本用語を抑えた後に「速攻の時事」で財政のページを読んでください。国債財政支出などの詳しい内訳などが問われます。満点を狙って下さい。


国家一般職

時事問題が非常に多いです。ほぼ時事問題からの出題ですので我が国の経済動向、世界の経済動向のどちらも抑えておく必要があります。特別区国税よりも得点がしづらいですが、行政学政治学よりも100倍マシです。


その他の自治

特別区と同じように学者名などや基本的な論点の名称を覚えておけば問題ないと思われます。



経営学について


コスパの悪い科目でした。スー過去でかなり細かく学習したのにも関わらず当日の試験で難化することが多く力を発揮できないことが多かったです。あまり深入りすることはおススメできません。


・論文の勉強法!


論文を課されたのは特別区と神奈川県庁でして、無事論文についても独学で合格することができました。そのノウハウを公開していきたいと思います。


論文試験はおそらく受験生間で大きな差がつかないと思われますので平均を取る感じで良いと考えられます。大きな差がつかない理由は公務員論文の性質です。奇抜なアイデアや発想力を問うと言うよりは一般的公務員としての定型的な論文能力を見ているものであるからです。また論文は減点方式の確率が高いので減点されるポイントを回避したら受験生感での差がつきにくいのではないかという推測です。ですので私の基本的な勉強は完成度の高い論文をまねしました。私が取り組んだ参考書は「一週間で書ける 公務員合格作文」、「論文試験頻出テーマのまとめ方」で模範解答を丸暗記し、「落とされない小論文」という参考書で基本的な論文の書き方を学びました。この3冊の参考書を仕上げるだけで一次試験を合格することができました。



面接対策について!



面接対策についてですがネットで実際に聞かれた質問を調べ、上記に載せたような想定質問を作り練習しただけです。質問を録音してそれに応えるような練習もしてました。また民間企業は面接練習のため3社ほど受けました。あくまで内定をとるためではなく練習と割り切った方がいいかと思います。私の身の回りの公務員志望者はほとんど公務員専願で最終的に内定を貰っていました。私のようなパターンは結構珍しいかと思います。